両親があの世に旅立って

夢の中の生前と変わらぬ姿にホッと胸を撫で下ろしては
目覚めた途端
『あぁ、もういなかったんだ』と
毎回現実を確認する

そんな夜が何度も訪れ
そんな朝が何度も訪れ
やがて涙は月明りに溶け
やがて朝日がふんわり
ふんわりと私を包んだ

眼下では草花が艶やかな色を付け
昆虫が地球の唄を唄っている

一人じゃないよ
誰もかれも
一人じゃないよ
一人なんて存在しないんだ
いつも傍らに命のメロディー
ほら 笑顔を見せて
お日様に負けない
暖かさ浮かべて

みんな一人じゃないよ
命はみんな繋っているよ


ありがとう
地球
ありがとう


ようやく私の足も動いた

ありがとう
地球
ありがとう




【1さんへ。息子を失った気持ちは私には唄えないけど、大切な人を失った心なら分かるから、稚拙で申し訳ないですし、ご迷惑かもしれませんが、この詩を贈ります】