「空に」 [無断転載禁止]©2ch.net
ボロボロに堕ちた蝶は
焼ける地面にひっくり返った蝉は
羽をもがれたトンボは
駅の階段で倒れ込むヒトは
もう聞こえない雑踏と沈黙のなかで
遠い空に何をおもう No.2 「蠍」
蠍に毒がなかったら
きっと誰も惹かれない
毒をもつ生き物程
艶やかに映る 例えば
水溜りに反射した青空の世界に
良く似合う No.3「大嫌いな夕焼け」
ワイングラスを割って
人差し指を深く切ってしまった
とめどなく洗面台に滴り落ちる血は
絵の具やバラの花とは非なる色彩で
しばらく眺めていたら
目の前に床があったので起き上がった
白い壁に書き上げられた
生気溢れる血しぶきアート
そういえばワインは
キリストの血と同一視されてるんだっけ
タオルを固く絞り
壁を拭く手に力が入る
神なんていない
神なんて何もしない
神なんて信じない
誓った7才の憎悪
背負うには
大き過ぎただろう
おかげで今日まで
無神論者のまま ‐闇のしじま‐
ちいさな窓からわずかに覗く夜空には
星も月も見えずにただ深いしじまが広がるだけ
ひざこぞうを抱えてうずくまる僕の
心の唄がきみには聞こえるの?
口笛も呼びかけることもできないけれど
せめて思いは伝わってほしい
今夜も孤独に震えながらただひとり
独房できみのことを案じる僕がいる No.4「雨に」
ずぶぬれで
ひたすら歩く
涙も嗚咽も地面に叩きつけて
空から降るならば
何処で道を間違えたか
教えておくれよ
書き殴ったような
赤い赤い
擦り切れた雨よ ‐夜の向こうがわ‐
くり返し訪れる朝も開ければ同じ
冷たい夜が過ぎてまたけだるい昼間がやって来ようとも
ひざこぞうを抱えて孤独と戦う自分は同じまま
ただここにこうしているだけ
誰にも話すことも呼びかけることもできないけれど
せめて希望は忘れたくは無い
それがたとえはかない望みだとしても
いつか必ず訪れる新しい朝に期待して
今夜も孤独と供にし僕は震えている
きみのことだけを案じながら
ただ明日が来るのを待つだけで
窓からさしてくる光に期待して http://live.fc2.com/44408670/ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:e0d4793365125e4bd37cad56cd2ee290) うつむいて歩くくせ
いつからだろう
わたしが空を見るときはあなたに会いたくなったとき
わたしが空を見るときは涙がこぼれそうになったとき
どちらにしてもあなたが好きだ 「童貞または自我分裂症的な躁鬱」
俺の垂れ流した赤目のドクロは
ドロドロと地の汁を吸い上げ
やがて一人の裸の女となる。
それを聞いた
女の恥部に宿る蒸れた熱を
それを捧げた
肉にいだかれた盲目なる刻印を
豪雨の如く浴びた情熱は
地獄の薔薇のように暴れたかと思うと
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XJG