例えば、数学者の場合だと、自分の理想とするスタイルでない研究に関して、
「あれは数学ではない」と声高らかに宣(のたま)う場合がある。
これは色々な分野の研究者が、屡々(しばしば)言う死刑宣告の言葉なので、
これを本気で真に受けていたら、殆どの数学の分野が「数学ではない」ことになってしまう程である。
この手の台詞は、勿論「分野」だけではなく、「個人」にも向けられるから、更に始末が悪い。