『風の花』   桐ヶ谷忍

ちっとも心をうたない。笑
何故かと言うとしょせん本人にとっては「修辞」なんだね。

  止まらない涙で歪む視界を
  必死に凝らし
  ただひたすら
  自由に立ち止まらない風を
  眺めていた

演技ですよね、これ。つまり規範的な言葉を連ねて演じている。
なにを? 涙を流す哀れな自分を。「ねえ、わたしってこんなに哀れ。
だれか可哀想っていって。ね。凄いでしょ、わたしの悲劇」って。笑
こういう言葉使いって恥ずかしいですよ。詩を書くものなら、必ず
立ち止って「ほんとうか」と何時間でも考えるべき大切な時間をもたず
さっと「止まらない涙で歪む視界」などとメロドラマ風の規範的なできあい
のことばで済ましている。
こういう人がBレビで大賞とかとっているんでしょ?
まじすか。ひどすぎる。