0880名前はいらない
2018/03/10(土) 22:48:55.28ID:e78prB23「私にも直させてくださいな」といってスラスラと紙に書いたのが、
『音に聞く鼓が滝を打ちみれば、川辺に咲きし白百合の花』
小娘いわく
「この滝にはタンポポではなくて似合うのは白百合でしょう?
そしてこの辺りは川辺郡と呼ばれていますから沢辺ではなく川辺
の方がおよろしいのでは?」
これではもう原型をとどめていません。
完全に修正されつくされてしまったのです。
「こんな小娘にまで直されてしまうとは、何たることよ、しかも原型もとどめないほどに、、」
西行、、そのこみあげてくる怒りを必死に、抑えて、、、振り返ってみれば、、。
でも?確かに、、この方が西行の最初の和歌よりもずっと良いのです。
西行深く感じ入って、「まだまだ歌の道の修行が足りないわい」と
慢心を抑えて、反省したそうです。