あわててズボンとパンツを脱いだ
あわてて脱いだが陰茎には何の異常も無い
気付けばさっきまで座布団に座っていた佐藤の姿は無く
脱ぎ捨てたズボンにもコーヒーの染みなど付いて居なかった

あれ?どういう事だろう
不思議に思ったので隣の吊革に掴まるご婦人に
「今ここに居た男性は何処へ行きましたか?」
と尋ねて見た

少しの沈黙の後

「女はね、陰茎を見せられるだけなら別に構わないの。見せられるだけならね。」
「例えば陰茎がね、野原を駆け回るウサギのような物だとしたらきっと何時間でも戯れる事が出来るわ。」
「でも、」
「陰茎がもし飴だったとして今この状況で舐める事は出来ない。」
「だってそうでしょう?メーカーも、生産国もわからないしどこで買ったの?誰がくれたの?」
「いい?食に大切なのは安全と信頼なのよ。そんな事もわからないで私に種付けをしようなんて思わない事ね。約束よ?」

ご婦人はぼくの股間を見詰めながらヨダレをダラダラと流し
紫のブラジャーをチラチラと見せながらこう言ったが

小さくなった陰茎は電車の揺れに少し遅れてプラプラとお辞儀した