異性の親友と彼氏、彼女の違いって [無断転載禁止]©2ch.net
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遊ぶくらいなら友達だろうが彼氏彼女だろうができるし B
ちなみに頃は秋。
こちらからの返信を最後に4日ほどが経過した晩に彼女からメール。
卒業に向けてひとり暮らしのアパートの整理を少しずつ始めていると。
彼女の大学は国公立のなかでも上位にある優秀校で
就職先は日本国内のどこに飛ばされるか分からない大組織だという。
『すべてが順調にいけばだけどね』
ネット民との会話だから深く詮索はせず彼女の問わず語りに任せる。
当時俺は隣の県に住んでいて
来春を目処に帰郷を考えていると言うと
『すれ違いになるね。私は確実に別の土地に行くことになるから』
以降
週に1度程度の細々としたやりとりが4か月ほど続く。 C
年が明けて早春の平日
俺は転職先探しで郷里の某街にいた。
遅い昼飯でも・・・と思ったときに彼女からSMSが届く。
『何してますか?』
その日帰郷することは教えていなかったが正直に現在地を伝えると
『あら、すぐ近くにいるのね』
偶然にも彼女のアパートと目と鼻の先の距離にいたらしい。
何をしているか問い返すと
『お昼ご飯の買い出しにでも行こうかと』
『それなら一緒にファミレスでも行くか?』
『そうね。着替えるから10分くらい待ってくれれば』
彼女に指定された待ち合わせ場所に車をゆっくり目に転がして到着すると
彼女はすぐに建物の出入口から飛び出してきて
助手席に何のためらいも見せずに滑り込んでくる。
『初めまして』
『改めまして』
画像の交換もしていなかったのでこれが正真正銘の初対面。
メールの堅い文面とは裏腹に丸いレンズの眼鏡が似合う
普通に可愛らしい年相応の女の子だった。 D
某ファミレスにて軽く食事しつつメールの延長の世間話。
そこで互いの本名を教え合う。
彼女のファーストネームはマコトとかの
男女どちらにも使われる名前だった。
さもありなんと思い
メールの文面が女の子らしくないと指摘すると
『思考回路が男だってゼミの連中に言われる。ネットでもしょっ中間違われるし』
それはいつか彼女が語った
自身の幼少期の事件に基づくトラウマが関係しているのかも知れない・・・
表情は穏やかだが俺とほとんど視線を合わさない彼女と話していて
ぼんやりとそんなことを考えていた。
3日ほど当地に滞在する予定だと話したら
『じゃ、帰りでいいからパソコン引き取ってくれない?』
身軽なノート型に買い換えてデスクトップPCの処分に困っていたという。
約束通り3日後の夕刻
アパートに上がり込ませてもらって運び出す。
部屋の中は引っ越し準備で雑然としていた。3月下司には引き払って上京するとのことだった。 E
彼女はいわゆる【不思議ちゃん】だった。
あどけないルックスと男言葉。
男性恐怖症でセックス嫌いといいながら過去に5人以上のセフレが居て
国家公務員上級試験に合格する知性。
ためにメル友を始めて半年の間
こちらの下心が動く機会は一度も無かった。
そもそも妻子持ちが一回り以上年下の女性にまともに相手にされる訳がないし
いつか自然消滅するものだと思っていた。
正月以降メールの頻度は月に1〜2往復。
そんな状態で何か起こるとか期待する方がアホである。
初夏。
彼女の正式配属先が決まった。
故郷の隣県。
俺が住むところとは故郷を挟んだ向こう側になる。 F
その年の秋。
紆余曲折を経ながらも何とか職にあり就き帰郷を果たした俺に
関連会社への研修出張の命が降りた。
期間は10日間。場所は彼女が暮らす県の県庁所在地。
彼女にそれを伝えると
1日だけ休日が重なることが判った。
その日に逢おうという話になり
レンタカーを借りて彼女の街へ向かった。
9か月振りに会った彼女は
明らかに不健康そうな痩せ方をしていた。
メールではおくびにも出していなかったが
友達のいない慣れぬ土地での暮らしが
彼女に相応のストレスを負わせていただろうことは容易に想像がつく。
彼女が同僚に紹介してもらったという地場物の山菜料理が豊富なレストランで食事しながら近況を語り合い
やはり彼女が行きたがっていた山奥の美術館へ車を向ける。
絵画や彫刻などにはまるで関心のない俺だが
ダリの絵を不乱に見つめる彼女の眼差しや
庭園を流れるそよ風に頬を撫でられて浮かべた涼しげな微笑みに
心がゆっくりと癒されてゆくのを感じていた。
年末に彼女が病に倒れ
休職扱いで実家に帰省していることを知ったのは
年が明けて暫くした頃だった。 G
4月。
病が癒えて復職した彼女に
実家からでも通える地元支局への転属辞令が下った。人事部が配慮してくれたらしい。
実際には鉄道の便がよくないので大学時代に住んでいたアパートにも近い社宅に入ったが。
俺の新居からは車で1時間半の距離。
何時でも逢える距離に近づいたことで
却って逢おうという気にならなくなるのか
その年は結局
暮れにたまたま仕事の行程が重なって行き逢った高速道路のパーキングエリアで
数分立ち話をしただけだった。
別れたあとに彼女から
『年明けたら新年会しよー』
とメールが来たので
翌年1月第2週の週末に逢う約束をする。 H
出逢って3回目の新年。
会社のくだらない宴会を中抜けして待ち合わせ場所に到着すると
フォーマルにも見えるジャケットに身を包んだ彼女が既に待っていた。
小さいが地元では名店で通る割烹の小上がりで乾杯する。
仕事のこと。
家族のこと。
個人のこと。
相変わらず取り留めのない話題を呑みながら続けるうち不意に彼女が
『彼氏ができました』
と
それまで聞いたことがない敬語で告白した。
昨秋に異動で赴任してきた11歳年上の独身男性に一目惚れしたという。
年末に勤務先の忘年会の流れから接近し
クリスマスを二人一緒に過ごしたそうだ。
もう一度改めて祝いの乾杯をする。
『で、彼氏には今日のことは?』
『・・・内緒』
バツが悪そうな表情で舌をペロッと出して彼女は笑った。 I
『電話いい?』
2か月置きくらいにこんなメールが来る。
俺が事務所でひとり残業しているのを
見計らってだ。
細々ながらも2年以上付き合っていれば
互いの生活パターンは熟知しているから
俺が家族といるときに彼女が電話してきたりすることは無い。
こちらから掛ける。
『鬱ですか』
『お察しの通りで』
『お疲れである』
用件など訊かずとも
彼女が電話をしたがるのは
気分が落ちているときと決まっている。
声を除けば女を意識しない彼女を
時には茶化し時には切り捨て時には宥めつつ
気分の回復を待つ。
いつも何だかんだと喋っているうちに勝手に回復するから下手な慰めや励ましは無用だ。
彼女も俺に依存している訳ではなく
開き直るきっかけに俺を利用しているに過ぎない。
鬱担のおじさん。
俺はいつしか彼女から
そう呼ばれるようになっていた。 J
冬が来た。
仕事の都合と話の流れで忘年会は俺の住む街で行うことに。
正式に婚約したと彼女。
彼氏の家族は母一人子一人
故郷は日帰りが難しい距離なので親戚筋には事後報告にしたが
どこからも異論はなかったらしい。
式は初夏にグァムで身内だけで挙げるという。
特別浮かれた様子もない彼女から
自身とはまるで違う彼氏の家庭環境を聞かされ
縁とは不思議なものだと思いつつ
いつも通りの軽い愚痴に付き合う。
それも一種のマリッジブルーなのかも知れないが
俺の前の彼女はひたすら普段通りの彼女だった。
7月。
暫くぶりに彼女からメール。
2日前に新婚旅行から帰ってきたとの報告。
『成田離婚しかけたけど楽しかった』
当分の間は夫婦二人だけで暮らし
子供を授かったら義母との同居を始める予定だという。 それから1年と半年が過ぎた。
結婚後に始めた彼女のブログを読むほかは月に一往復あるかないかのメール。
ブログは特に何ということのない日常が綴られるのみだが
メールは愚痴のバリエーションに
新たに『旦那のマザコン振り』が加わった。
詳しくは書かないが旦那が典型的な長男体質であることは伝わってくる。
俺が感じていた彼女の結婚に関する一抹の不安はそこにあった。
生活のあらゆる場面で親を切り離して考えられない長男と
勘当同然になりながらも自由奔放に生きてきた彼女と。
もっともこれは当人同士の問題
俺はただ愚痴聞き役に徹する以外に何もしない。
そんなとき突然
『会えませんか?』
とメールを送ってきた。
結婚後は一度も会っていないどころか
会う話をすることすらなかったのに。
当時俺は多忙を極めていて
実際に会えたのはそれから4か月後だった。 すぐ勘違いしてめんどくさ。ほんと同性の友達だけでいいわ 誰でもできるPCさえあれば幸せ小金持ちになれるノウハウ
知りたい方だけみるといいかもしれません
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