家族や周囲の人々に、小さな頃から長所や個性を適切に認められて生きて来られた人は、
人から改めて称賛されなくても、自分に自信を持っていられるから、
マウンティングに走らなくても済む傾向にあるような気がする。

「自分はこれがこんなに上手なのよ(あなたたちには出来ないでしょう?)」のよう、
マウンティングめいた言動をする人に接すると、
ああ、この人はいま、自然体のままでは周りに負けてしまうという恐怖を感じているのかも知れない、
と、威圧的な物言いの裏にある感情をうっすら感じることがある。

カチンと来ても、相手の裏の感情をそんな風に想像し、
この人は認められない悲しみを背負って生きて来たのかも知れない、
この人もつらいのかも知れない、と、(実際にそうであるかは別として)考えることで、
来た球を延髄反射で打ち返し、関係を悪化させることを多少は避けられる気がしている。

また、自分に適度に自信がある人は、マウンティングをされたように感じても、
それで自分の立ち位置が相手より下になるとまでは考えずに済むため、
過剰にイラッとすることもあまりないのではないかな、と想像する。

私は、自己評価がやや低いためか、マウンティングしたくなることも時にはあって、
でも、そんな時には、
「ああ、私はこの点について自信がないんだな。
でも、自信がないことをアピールしてどうするのよ自分?」と、
一呼吸入れられるようでありたいな、と思っている。

(長々とすみませんでした。)