おやすみの詩

誰かのために子守唄を歌ってあげたい
その人の傍に静かに座り
君を寝かしつけ
小さな声で子守唄を歌ってあげよう
眠りにつく君のそば
その家で目を覚ましている最後の一人となり
夜が冷たく更けていくまで
聞き耳を立てよう
君の寝息に、外の世界に、そして森の中に
時を告げる鐘が長く響き渡り
君は時がきたことを知る
通りを見知らぬ人が歩き
行き交う犬を追い立てる
その向こうに静寂が訪れるころ
まるで手を広げるように
僕は両の瞳で君を見つめ
たとえ暗闇で何かがうごめいていても
優しく君を眠りにつかせよう



あなた方が幸せでありますように
どうもありがとう