私は好きな人に出会えたことを大きなきっかけに、
新しい勉強に取り組んだり夢を叶えられるよう努力したり、
自分と自分の環境をより良いものにすることをし続け、
今の自分に至っている気がする。
裏を返すと、生来は怠惰な性質で、異性の好きな人や同性の憧れの人といった、
「あの人に認められる自分になりたい」と思える対象が不在の時には、
こたつに入ってみかんを食べてテレビを見てうたた寝するような、
非常に生ぬるい生活に浸ってしまいがちで、
でもそんな怠惰な自分は嫌で、なんとかしたいと考えているうちに、
いいタイミングで好きな人に出会い、一念発起してこたつから飛び出し、
それまでの分を取り返すべく動いて来た、という半生であった。

その意味で、好きになった人はみんな、私を変えてくれた運命の人であり、
それぞれの人との出会いがなければ、私は今よりもっと怠惰で考えも浅く、
色んなことが今より出来ないままの人間だったろうと思う。

こうして、もう会えなくなってしまった人を含む私を変えてくれた人々に感謝の思いを持つとき、
今、私が生きる励み、頑張る気力の元になってくれている好きな人に、
心からの感謝を伝えたいという気持ちになる。

面と向かって言うことは出来ないでいるけれど、
いつも本当にありがとうございます。
「もういい。今日はここでやめよう」と心が囁くときも、
大好きなあなたの顔を浮かべると、「いや、あと一頑張りしよう。負けるな自分」と、
自分を鼓舞出来ています。

あなたは、私の背筋を伸ばしてくれる、竹の物差しのような存在です。
これからも、どうぞピシッと鍛えてやって下さいませ。