考えさせられる話しだなあ

宝くじを買う感覚で説明します。たとえば、100円払えば必ず10円もらえるくじAと、同じく100円だが、100分の1の確率で1000円当たるけれど、はずれはゼロ円というくじBがあったとします。どちらを選びますか?

 大抵の人はBを選択すると思います。確率的には、まず当たらないのにも関わらず。
確実に10円をもらうより、「もしかしたら」という期待で人はBを選んでしまいます。これが宝くじを買う人の心理です。

 ところが、これが1枚100円ではなく1万倍の1枚100万円のくじだとするとどう思うでしょうか?

 確かに、当たれば1000万円もらえるかもしれないが、手元の100万円を失う可能性が大きい。こうなると、人はそのリスクを恐れ、Bを選択しなくなります。要は、自己リスクとの兼ね合いなんです。
金額が高いとどうしてもそれを失いたくない気持ちが勝ちます。それが冷静な判断力というものです。

 これをおっさんの結婚にあてはめてみましょう。ここに、婚活にいそしむ40代のおっさんがいたとします。
今まで、さんざん婚活してきましたが、ずっと結婚できませんでした。しかし、もはや贅沢は言っていられない。
次、決めなければ生涯独身確定だという状況だと仮定します。

 そのときに、「あなたがOKすれば確実に結婚できるが、ほぼ同年代のアラフォーのAさん」と「その子を狙うライバルもたくさんいて、あなたがプロポーズしても結婚できる可能性は低い20代女子のBさん」の2人がいたとします。
さて、おっさんはどちらを選ぶでしょうか? 
もちろん、実際は年齢だけで相手を選ぶわけではありませんが、便宜上シンプルにしています。

 理屈で考えれば、間違いなくAでしょう。
だって確実に結婚できるのですから。若いとかかわいいとかそんな条件を言える立場ではないのです。
でも、このおっさんはBを選んでしまいます。
そして、当然のごとくフラれます。

 もうこのおっさんでいいと言ってくれるAのような女性は2度とあらわれることはないでしょう。
生涯独身確定です。お疲れ様でした。

続く