>>82
――誰かの代わりから始まってしまったとしても、偽りも重ねていけばいつか真実となるように、……
だから私は帰ってもいい場所が欲しくて、心に寄り添っていてくれる人が欲しくて、……
立つ鳥一人の心の跡を濁してあなたを宿りと定めるのだろう。……

本名はH.K。あなたは知らないはずです。
そしてこれは記憶違いかもしれないけれど、
初めて出会ったときあなたは、お話の終わりに私がつぶやいた自作の歌詞を、市販のだと思って「なんて歌の歌詞?」って尋ねてきましたね。
あの場所でたじろがずそんな反応をしたのはあなただけだった。