ちょっと最近、数学史に興味があって、何冊か買った本を読んでいました。

近代西洋の和声理論を成り立たせるために音階の周波数の基準として採用されている純正律も、
メロディの美しい周波数の基準として古代ギリシアからあったピタゴラス音律も、
オクターブ内の各音階の周波数の分布が、前者は単純な整数の比、後者は対数(対数方眼紙だと人間の自然感覚を直線的な増加で表せる)でできているんですよね。
(アラブだと半音の半音、つまり1/4音階が特徴的ですが、それはピタゴラスより古い時代の名残だそうです。)
つまり体系だった音楽や楽器は、すべて数学が背骨になってでできている(古代ギリシアでは音楽は数学の一部として学問されていた)。

おれは、それ(音楽と数学の出自が同じだということ)を知ったとき、
漠然と感じていた数学と音楽の親和性は気のせいじゃなかったんだと衝撃を受けましたね。

あなたが面白がりそうな話だと思って書きましたが、
おれとあなたの感性で面白いと思うものが近いといいな、とも思っています。
その方が絶対楽しいよね、世界のすべては共有できなくてもさ。