>>134
何故迫害をしたか、という意味なら、
出世の為にユダヤ人をわかりやすい敵として利用したってのもあるだろうけど、
潔癖症すぎて敵と設定したものをユーモアとしてからかう余裕を人生に持てなかったからだろう。つまりチャップリンの逆だな。
ヒトラーはゲルマン神話で言う雷神トール型の心理構造というか、第一次大戦に負けたワイマール共和国でよく見られた型のドイツ人と同じ精神を共有していた。
近代の例で言えば劣等感を補償するための「超人」にとりつかれたニーチェ型のヒステリー患者だと診断を下した精神科医がいる。
当時広く分布していた精神・心理構造に合致したから、そしてそれを操る術だけは神話や歴史を研究して長けていたから、だからあれだけ民衆に受けたわけだ。

どうして迫害ができたか、という意味なら、
ヒトラーに権力を与えたがる人間がいたから(何故というのは前段で説明している)。
ユダヤ人という「ドイツの富を奪って儲けている悪者」という分かりやすい設定の敵を迫害することで求心力を保ったんだろう、それを求める「空気」があったからな。