>>904さん
わあ、なんだかすごく私の好きな色々なことにお詳しくて、ドキドキします!
私、詩を書くときは大体、和漢朗詠集を読んでスイッチいれるというか、そこからテーマを決めるんですよ。

>色々な解析法
……うーん、といって私その二つしか知らないのですがね(笑)

私、絵画の顔料とか衣料品の染料の製法にはまったく詳しくないのですが、
植物や動物由来の天然染料ならは細胞核の中の遺伝子があるから確実に地域差をたどれるし、
多分、人工物だとしても混合化合物の染料や顔料なら追跡できると思います。
地域や画家によって求める色合いって違うから、各化合物の配合度合いが違うと思うので(紺青なら酸化コバルトに蝋石を配合して焼成するなど、複数製法があるようです)。
逆に、本当の純銀とか純金の顔料とかだと混ぜ物による違いがないから産地の区別が難しいかも……

>放射性炭素年代測定法
わりと昔からあるスタンダードな方法ですね。
生き物って生まれたらかならず食事や呼吸をするじゃないですか。
私たちヒトも含めた動物を酸素を循環させて二酸化炭素にしますが、光合成をおこなうラン藻類や植物は、二酸化炭素を循環させて酸素にする。
C14(炭素原子の、中性子が標準より二つ多い放射性同位体)はもともと太陽フレア由来の(中性子線が地球の大気上層で窒素分子と激しい衝突をし、窒素原子の二つの陽子が中性子に置換され、生成される)自然の放射性物質なんですけど、
これをまず植物が光合成によって取り込みます。
そして、その植物の身であるのか茎であるのか葉であるのかを草食獣が食べ、その草食獣を我々ヒトや肉食獣が食べ……というようにあらゆる生体に取り込まれていきます。