関係は修復を迎えないまま、終わりを迎える
いつまでも居ると思っていた相手は、唐突に姿を消す
想いは残る
消えたりはしない
尽くせなかった言葉や、謝ることが叶わなかったことが後悔という呪詛へと変わる
忘れたとしても消えたわけでは無い、忘れることで呪詛は見えなくなっただけなのだ
そして呪詛は徐々に大切なものを蝕む
不意に元に戻らない大切な物を失って、初めて呪われた自分に気付く
神に赦しを請うが、謝るべき相手は神ではない
呪詛が後悔へと姿を戻し、見えるようになる
謝る相手はもういない
赦しを与えぬ神を呪う
何故もっと早く気付かせてくれなかったのかと呪う
自らの業を自ら贖いながら神のせいであると呪う

そうやって神は死ぬ