井上、あなたも私の【想い人】さんを想う気持ちを
利用したという点では苔と同じよ。

私は【想い人】さんに逢うつもりでいたから
これまで彼に渡したかった『プレゼント』を
持って行ってたのをあなたは覚えてない?
外側だけ見せたはず。チラっとだけでしたが
井上さん、" それ " を私があなたに見せたのは
私はあくまでも神戸まで足を運んだのは
【想い人】さんに逢いに来たのだと
信じてもらうためでした。

あの時点では私が逢おうとしていた人物は
【想い人】さん=苔子さんの人 でした。

2日目、あなたは気がつかなかっただろうけど
私はあなたが苔のことを話ししてくれるのだろうと
そう信じて、私の持ってる苔に関係する
物的な証拠となる品物を持っていたのよ。
あなたが苔のことを教えてくれるその時に
その品物を出して証拠として見せようと考えてたから

その品物は結局1度も取り出す事はなかった

理由は
あなたは「苔のことなど何も知らない人」だったから
あなたから苔の具体的な話しなど出なかったから、
だから私はその品物を取り出す事もなかった

あなたは" 苔のことを教える " と、
それを餌にして私の前にぶら下げただけ