宇宙といえば国際宇宙ステーション。完全なる閉鎖環境でかつ無重力です。
しかも時速27,000kmで飛行しています。
滞在する宇宙飛行士のために物資補給機を搭載したロケットが打ち上げられるのですが、
ある時アメリカとロシアが3回連続で打ち上げに失敗しました。
水再生システムの濾過フィルターを送る事ができなくなり、滞在する宇宙飛行士にとってまさに死活問題となりました。
簡単に言うとオシッコをそのまま飲まなくてはならなくなる。言うまでもなく一時的にはしのげますが、やがて死に至ります。
そこで登板したのが日本のロケットです。補給機を宇宙ステーションに送る最後のチャンス。
これで失敗したらロケット打ち上げは数ヶ月後になってしまう。それまで乗組員の生命はもたない。
失敗は絶対に許されないという究極のプレッシャーの中、見事に打ち上げと国際宇宙ステーションへのドッキングを成功させました。
「さすがメイドインジャパンだ!」と歓喜に沸く宇宙ステーションの様子が報道されたのは記憶に新しいところ。

補給機の名前は「こうのとり」。
なんと素晴らしいネーミングなのだろうと思います。
こうのとりは、一度も任務に失敗した事がないまま勇退しました。
「同時に二箇所の故障・誤作動が起きても任務を遂行できる」ように設計されていたとの事。
躓いてまた走り出す。
幸せを届けるというのはそういう事なのだなと感銘を受けました。

おやすみなさい、良い夢を。