足立区と東京女子医大は平成29年4月5日、荒川区から足立区へ移転する
「東京女子医科大学東医療センター」の建設、運営に関する覚書を締結した。
同センターをめぐっては、荒川区が移転に反対し、移転候補地の都有地を
足立区へ売却しないよう都に求める決議を昨年採択している。

覚書は、移転候補地は足立区江北4丁目の都有地約2万6500平方メートル。
区が取得した用地を同大に50年間貸し付ける。
最初の20年間は無償、21年目からは10年単位で更新し、有償にする場合は
保証金を全額免除する。

また、建築助成費と先進高額医療機器の導入への助成費は国・都などの補助額を除いた額の
2分の1に相当する額で、それぞれの上限は80億円、5億円としている。

足立区は平成27年4月、東医療センター移転に関する覚書を同大と締結。
区内初となる大学病院(分院除く)誘致に向け、移転用地確保資金、
建設整備関連事業費などに用いる「大学病院施設等整備基金」を設置し寄付を募っている。