「TOC条約を未だに締結していないのは日本を含めた11ヶ国だけ」と言われると焦るかもしれませんが、
それは「共謀罪」を作る為に政権が勝手に締結していないだけなので冷たい視線を向けてやりましょう。大体、条約の批准は国家の一方的な意思表示なのに「出来ない」訳がないのです。

TOC条約締結後に共謀罪を新設したのはノルウェーとブルガリアのみですが、条約締結前から共謀罪に相当する法律が存在した国も当然あります。しかし、
例えばフランスの「兇徒の結社罪」は5年以上の自由刑を伴う重罪にしか適用されませんし、316もの犯罪を対象とする日本の共謀罪法案は異常です。

他の先進国における「共謀罪」と、日本が作ろうとしている所謂「共謀罪」は全く似て非なる存在ですし、
同列に置いて論じる事自体が間違っているのです。あんな抽象規定で316もの犯罪を謀議段階で処罰できるような国は独裁国家ですよ。