北海道新幹線開業の道内波及効果200億円、道銀総研試算
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO14654590Z20C17A3L41000/

 道銀地域総合研究所(札幌市)は、北海道新幹線開業から1年間の
道南圏の宿泊客増加で道内経済に約200億円の波及効果が生じたとの
推計を発表した。道南圏の宿泊客の消費による直接効果115億円に加え、
食品や土産物といった生産が全道で増えた1次波及効果を47億円と試算した。
観光関連の雇用者も増え、2次波及効果として35億円を盛り込んだ。

 推計の前提として道南圏の宿泊者が39万人増えたと仮定した。この観光
消費額を134億円と推計した上で、食事の材料などの中で道内産が占める比率を
指す「道内自給率」を換算し、道南圏の直接効果を見積もった。

 1次効果は道南で30億円、その他の地域で17億円あったとみる。2次効果は
道南で23億円、その他で12億円。

 観光関連などでの雇用者を1709人誘発したと推計した。このうち道南圏で
1527人の雇用が増えたとみる。

 経済波及効果200億円全体のうち15%程度が道南以外に波及したと見積もった。
調査した同研究所の飯田治氏は「道内全体への波及効果をさらに拡大するには、
新幹線利用客の多くに全道をくまなく回遊してもらうかがカギを握る」と話す。