【鉄道】朝ラッシュの大手私鉄「全国一」遅い列車は? 

第7位には西鉄天神大牟田線(大牟田―西鉄福岡・74.8km)がランクインしたが、これはちょっと意外だった。
というのも同線は特急が表定速度67.0km/hで駆け抜け、全国大手私鉄「朝ラッシュ」最速運転ベスト20では第5位に入った速い路線だからだ。
大牟田から西鉄福岡まで直通する普通列車は平日朝6時16分発の1本のみ。所要時間182分、表定速度は24.7km/hで、特急と比べると約3倍の時間をかけて走る。

まさにノロノロ運転だが、その理由は途中駅での停車時間の長さだ。
西鉄柳川で11分、大善寺で8分、西鉄久留米で9分、西鉄小郡で6分、筑紫で9分、西鉄二日市で5分、春日原で5分、大橋で7分と、
主要駅で計60分も停車する。所要時間の約3割が停車時間なのだ。
 大牟田発の西鉄福岡行きがほぼすべて特急・急行で普通は1本だけという点からもわかる通り、普通列車はそのまま乗り通すのではなく、
特に遠距離の場合は速い優等列車に乗り継ぐための存在としてダイヤが組まれているといえるだろう。