行先に依存せずどこへ行く人にとっても違和感のない非地名愛称は
もうこの50年ですっかり定着してしまったので地名愛称への遡行は無いだろう。

行先ありきの観光とは違いスピードありきのビジネスでは速さを表す「こだま」が支持され、
それがビジネス特急に採用されて以降東海道では地名ではなく概念的な要素を内包した
列車愛称が付けられてきた。
速いものといえば音、それより速いのは光、さらに上をいくものがあるとしたら
人間の希望(阿川発言で「のぞみ」になった)というように変遷してきて、
ここで地名に戻ったり音より遅いものになったりということは無いだろう。