西鉄電車ドア開け走行で調査官
05月16日 18時59分
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180516/0000828.html

15日、西鉄天神大牟田線で、乗客を乗せた普通電車が、ドアの1つが開いたまま、
およそ4分間走行し、国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない
重大インシデントにあたるとして調査を始めました。

運輸安全委員会の調査官2人は、トラブルが起きた車両を調べるため、
16日午後2時すぎ、筑紫野市にある西鉄の車両基地に車で到着しました。

15日午後5時前、春日市の春日原駅で、西鉄福岡・天神駅行きの4両編成の普通電車が
ドアの1つが開いたまま発車したのをホームにいた乗客が気づき、この電車の車掌に伝えました。

車掌が確認したところ、前から3両目の車両の、片側に3つあるドアのうち左側の1つが、
完全に閉まらず、幅40センチほど開いていたということです。

車掌はドアに近づかないよう周囲の乗客に呼びかけたものの
電車はおよそ1.5キロ先にある隣の雑餉隈駅までおよそ4分間、そのまま走り続けたということです。

ドアが開いた車両に乗っていたおよそ70人にけがはありませんでした。

西鉄では、走行中にドアが開いているのを確認した場合、
緊急停止する手順となっていますが、今回、緊急停止はしませんでした。

運輸安全委員会は、事故につながりかねない重大インシデントにあたるとして
当時の詳しい状況を調べることにしています。