http://rail-to-utopia.net/2018/02/63/

今後の着座通勤列車拡大の展望

京王ライナーの登場により、東京の大手私鉄で着座通勤列車を運行していないのは東急だけとなりました。
もっとも、2017年から「Sトレイン」の東横線直通運転が始まっており、既に指定席列車の運行はスタートしています。
現在は土休日に観光列車として上下5本のみの運転ですが、既に指定席券は東横線全駅で予約・発券できるようになっています。
ネックとなるのは、元町・中華街、横浜、渋谷いずれのターミナル駅とも構造上長時間の停車ができず、車両清掃や座席の転換など列車運用上必要な作業をする余裕がないことですが、
昨年末に元町・中華街駅の終端部に車両留置場を設置する工事計画が動き出したことから、この工事の完成が着座通勤列車運行開始の目安になるのではないでしょうか。
2022年度を予定する相鉄との直通運転開始により長距離通勤旅客の増加が見込まれ、また直通用の新型車両導入も必要になることから、
これを機にまとめて動き出す可能性もあるでしょう。