さよならムーミン列車 いすみ鉄道、3月末に終了 経営環境厳しく


毎日新聞2019年2月24日 11時37分(最終更新 2月24日 13時52分)
.https://mainichi.jp/articles/20190224/k00/00m/020/045000c?inb=ys


ムーミンと仲間たちが描かれた車両=いすみ市の国吉駅で2019年2月22日14時11分、金沢衛撮影


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 第三セクター・いすみ鉄道(本社・千葉県大多喜町)のシンボルとして親しまれた「ムーミン列車」が3月末で姿を消すことになった。採用から10年となり、総合的に判断して4月以降の著作権利用の許諾更新をやめた。多くのファンに親しまれていることから3月中にさよならイベントを開く。

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 外房地域の山や海に囲まれて自然が豊かで穏やかな沿線が、ムーミン谷のほのぼのとした雰囲気に重ねられるとして2009年に鉄道のイメージキャラクターに採用された。全体が黄色に塗られた車両の内外にムーミンと仲間たちが描かれ、車窓の景色をムーミンと合わせて楽しむことができる。

 採用当時から話題となり、ムーミン目当てにやって来る乗客が多く、経営再建にひと役買った。一方、近年は毎年3000万円以上の赤字を出す厳しい経営環境にあり、著作権利用料のかかるムーミンに代わってラッピング広告などで収益を得ることを検討するという。【金沢衛】