https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210128/2000040553.html

「会社発足以来、財務面で最大の危機だ」。
JR西日本は、先月(12月)までの9か月間の決算について、新型コロナの影響による利用客の減少で、最終的な損益は1618億円の赤字となると発表しました。

JR西日本が28日発表した去年4月から先月(12月)までの9か月間のグループ全体の決算は、新型コロナの影響で新幹線を中心に鉄道の利用客が大きく減少し、▼売り上げが前の年の同じ時期と比べて44%減って6450億円、▼最終的な損益は1618億円の赤字となりました。
一方、▼利用状況に応じた特急列車のダイヤの見直しや▼冬の賞与の減額、それに▼駅などの修繕の先送りでこれまでに630億円のコスト削減を行い、ことし3月までの1年間の業績予想については、2400億円の赤字になるという見通しを据え置きました。
ただ、「新型コロナの感染再拡大で、短期間での鉄道の利用回復は見通せず、会社発足以来、財務面において最大の危機である」としていて、さらなるコスト削減を進める方針です。
こうした中、JR西日本は、利用客の大幅な減少で売り上げが見込めないとして、山陽新幹線での弁当や飲み物などの車内販売を来月(2月)1日から当分の間、中止すると発表しました。