>>410
以下、ウィキペディア 「京阪3000系電車 (初代)」 より

 当時、富山地方鉄道では自社の旧型車淘汰を目的として中古車を探しており、当初は同時期に廃車が進んでいた阪急電鉄の2800系の車体を
購入し、これを2扉クロスシート車に復元することを計画していた。

ところが、車体は調達できても座席が調達できず、各所に手を尽くして座席探しに奔走する過程で出物として現れたのが本系列の座席であった。

 しかし3扉化された阪急2800系の2扉車への復元は車体の傷みが激しかったために困難な状況であり、それよりも現役の2扉クロスシート車であり、
かつ年式もより新しく状態の良い本系列の車体をそのまま譲受した方が改造の手間が格段に少なくなるため、阪急2800系の車体を譲受するという
当初の計画は中止され、まず1990年8月20日付で廃車となった3001Fのうち3001と3501の2両がトレーラーによる陸送で譲渡された。

 本系列のトップナンバーであるこれらの2両は、それでも当時の富山地方鉄道在籍車の大半より車齢が若く、10030形第1編成として竣工後、実見
した同社首脳陣がその車内設備の優秀さに驚き、すぐさま追加譲渡が決定したと伝えられている。