>>227
2800系が特急車両だった最後のころ、運転本数にたいして、車両の数が少ない状態だったから、新しく6300系を作って、埋め合わせをしようと考えられたんだよね。
そこで、どうせ新しい特急車両を作るなら、ってことで、京都本線の特急に、座席指定車両を設定する話が、出てきたんだ。6300系のドアが、客室の両端にあるのは、そういう考えの名残りだよ。
どうせやるなら(やるかどうかはわからないけど)、2800系をすべて、新しい6300系へ取り替えちゃえ、と勢いでなったわけさ。2800系は、検査のときの予備車両がないくらい、走り回ってたのは間違いないけど、そこまで傷んでいたわけじゃ、ないからねえ。
作られてから13年くらいで、3ドア化・ロングシート化の改造をされていて、これは更新工事の意味合いはなかった、って言うか、その5年くらいまえに、冷房化の改造もされていたし、10年のあいだに2回もあった大きな工事で、車体の修繕は間に合っていたんだよ。回生ブレーキのための界磁制御システムだって、まだ更新を考えるには、早かったし。
そのあと、少ししてから始まった、2300系の冷房化・界磁チョッパ制御化の改造は、更新工事だったわけでさ、これが終わったあとこそ、2800系の更新工事をどうするか、ってところだったんだよなあ。そこで決められたのが、元特急車両だから、走行距離も大きくなってるし、寿命をさらにのばす必要は、ないってことだったんだ。
それでも、作られてから30年くらいまで、使われたからねえ。