>>369
JR東海の小牧研究施設で、土木担当者に聞くと、「今の修繕技術で、
東海道新幹線は半永久的に使い続けられる」という。
経営陣も「完全な取り換えはまずない」(宇野)と認める。
5年ほど前に、その結論に行き着いたという。すでに大規模修繕工事を
始めており、2022年度に終了する予定だ。

>>370
「南アルプスをトンネルで貫通するが、そこには中央構造線断層帯や多くの
活断層が走っている。ここに時速500kmの列車を走らせるべきではない」。
南アルプスの地形や地層を調べ続ける大鹿村中央構造線博物館学芸員の
河本和朗は、そう警鐘を鳴らす。

 「そもそも、貨物列車がなくて、モノが運べないリニアは、災害時に役に立たない」。
米アラバマ大学名誉教授の橋山禮治郎は、そう喝破する。

 「でっかいことはいいこと、速いことはいいこと、という発想は時代遅れ」

 橋山はかつて、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)で調査部長を務めた
経歴を持ち、世界の巨大プロジェクトの失敗を調査研究してきた。

 「リニアはコンコルドと同じ」。コンコルドはスピードばかりを追求したが、
コストが高く、騒音や排気ガスをまき散らした。赤字続きで技術改良も
ままならず、事故を起こして廃止された。

https://business.nikkei.com/atcl/report/16/081500232/082400010/?P=2