静岡リニア工事、かみ合わぬ議論 決着へ「信頼関係を」
2020年10月9日 11時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNB272QLNB1UTPB01Y.html?iref=pc_extlink
>@岸博幸・慶大教授「県側の主張、明確に提案して」
 今年から、静岡の民放の情報番組でコメンテーターをしている。
 月に3〜4回は東海道新幹線で静岡に来るが、新型コロナウイルスの流行後は
 驚くほどガラガラになった。リニアはやるべき事業だと思うが、
 「このまま進めていいのか」という点はしっかり考えた方がいいと感じている。<
>JR東海の姿勢は傲慢(ごうまん)だった。国交省の有識者会議で県の姿勢を批判した
 金子慎社長は、「お願いして工事をやらせてもらっている」という状況をわかっていない。
 リニアを成功させるためにも、この企業体質は直さないとだめだ。<
>2027年の開業目標にはこだわる必要はない。駅ができる沿線の期待はわかるが、
 リニアにはリスクもある。交通が便利になると人はすぐ快適な方に移動してしまい、
 準備不足の街はかえって衰退する。東北新幹線の延伸で仙台は繁栄したが、
 2010年に開業した新青森駅周辺は悲惨な状況だ。リニア駅で街が栄えるのではなく、
 魅力がある街だけがリニアで栄える。
 開業が遅れても、「準備への余裕ができた」と言えるのではないか。<