エスカレーターも海外から入ってきた文化の一つです。携帯電話などと比べて特徴的なのは、
1914年の東京大正博覧会、日本橋の三越呉服店(現三越百貨店)への導入から既に一世紀が過ぎても、いまだ使い方について社会的ルールが完全には形成できていないことです。
弊社女性社員が三田駅で怒鳴られた理由確かに。「片側を空けて急いでいる人を通す」というルールが定着したのかと思いきや、ここへ来て「両側に立ってじっとすべき」という意見が出てきました。
つい先日も、弊社の女性社員が都営三田線の三田駅のエスカレーターを歩いている時、後方から「歩いてんじゃねえよ!!」と怒鳴られる事案が発生しました。
斗鬼:エスカレーターにおける片側空け(片側歩行)が初めて出現したのは、第2次世界大戦時の英国・ロンドンの地下鉄だと言われています。
当時の英国は戦時体制下。社会全体で効率向上が求められていた時期で、その施策の一環でした。
 日本で片側空けが始まったのは1967年頃、大阪・阪急電鉄の梅田駅が最初で、その後、1980年代後半から90年代に掛けて東京などでも同様の現象が見られるようになりました。