東海道線の列車が武蔵小杉に行ってしまった理由は…直前の列車通過を検知できず、分岐が切り替わらなかった
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 JR東海道線大船駅(神奈川県鎌倉市)付近で23日朝、国府津発高崎行き普通電車が貨物線に誤って進入したトラブルで、JR東日本は、運行システムが直前の列車の通過を検知できず、線路の分岐が旅客線に切り替わっていなかったと明らかにした。
 JR東によると、国府津から高崎方面に向かう線路は、大船駅の手前約0.9キロで旅客線と貨物線に分岐しており、トラブルの約3分前にレール運搬用の臨時列車が分岐を通って貨物線に進入。
ところが分岐にある検知器が反応せず、自動で旅客線方向に切り替わるはずの線路がそのままになった。臨時列車の車輪やレールのさびや汚れが検知を妨げたとみられるという。
 線路の信号は分岐と連動しており、旅客線は赤、貨物線は黄だった。だが普通電車の運転士は赤信号を見落とし、誤って貨物線に進入した。
普通電車は数十メートル先で緊急停止した後、貨物線と横須賀線を経由して川崎市のJR武蔵小杉駅で停車。大船と戸塚、横浜の各駅で降りる予定だった約600人が、横浜方面への電車に乗り換えた。