大阪メトロは、2024年度中のリニューアルを予定している地下鉄の御堂筋線、中央線9駅のデザインを発表した。それぞれの駅の地域性や歴史性を踏まえながら、大阪港駅に展望デッキを設けるなど駅自体を楽しめる工夫も施した。

 2025年開催の大阪・関西万博を見据え、両路線の15駅を刷新するプロジェクトの一環。18年に刷新案を発表したが「奇抜だ」などと異論が噴出したため軌道修正し、翌年に梅田駅など5駅のデザインを改めて発表していた。

 今回発表したのは御堂筋線の淀屋橋、本町、大国町、天王寺、中央線の大阪港、弁天町、本町、谷町四丁目、森ノ宮の9駅。

 このうち大阪港駅は、デザインコンセプトを「海」とし、ジンベエザメやクジラなどの大型海洋生物をイメージした駅舎デザインを採用。地上駅の特性を生かしホーム西側には海を望む展望デッキを設ける。

 大国町駅は、南のコンコースに車両模型や車両の歴史に関する展示スペースを設置。森ノ宮駅でも、西のコンコースに今回のリニューアル工事で役目を終える御堂筋線(淀屋橋、心斎橋、天王寺駅)のシャンデリアを展示する。

 15駅のうち残り一駅の新大阪駅については、当初計画していた球体型の展望待合室の設置を見送り、すでに終えている施設改修などでリニューアル完了とした。

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