むき出しの「走るMRI」状態のリニアがなぜ危険なのか
MRIの危険性を知れば少し理解できるかもしれない

MRIの危険性01「危険なハサミ」医療安全教育
https://youtu.be/E-EW7uY3weg

MRIの危険性02「飛ぶ!点滴スタンド」医療安全教育
https://youtu.be/X1kxYxisch8

MRIの危険性03「絶対に外れない車椅子」医療安全教育
https://youtu.be/av3ABf7s3E8


■質問:事故が発生した場合、磁場をどうやって止めるのか?
回答
MRIでは、磁石(コイル)の周りを、超電導状態(電気抵抗がゼロの状態)にするために、液体ヘリウムで満たし、絶対温度4.2度(摂氏マイナス269度)の状態としています。そのため、24時間常に磁場が発生しています。
これを止める(磁場を落とす)には、コイルの周りの液体ヘリウムを排出するしかありません。
命に係わるような事態の時には、緊急停止スイッチで液体ヘリウムをヘリウムガスとして室外に排出し、磁場を落とすことができます。
これをクエンチといい、急激に冷たいヘリウムガスが一気に建物の外に排出されるため、時には10m以上の白煙が上がり、爆発や火事と間違えられ、過去にニュースに取り上げられたこともあります。
この後、また超電導状態に戻すためには、数日の時間と数百万円の費用が必要です。
さらにこの間は検査を中断しなければなりませんので病院や患者さんにとって大きな損失となります。