ぎおんしょうじゃのかねのこえ、しょぎょうむじょうのひびきあり。
しゃらそうじゅのはなのいろ、じょうしゃひっすいのことわりをあらわす。
おごれるひともひさしからず、ただはるのよのゆめのごとし。
たけきものもついにはほろびぬ、ひとえにかぜのまえのちりにおなじ。
とおくいちょうをとぶらえば、しんのちょうこう、かんのおうもう、
りょうのしゅうい、とうのろくさん、これらはみな、きゅうしゅせんこうのまつりごとにもしたがわず、たのしみをきわめ、いさめをもおもいいれず、
てんかのみだれんことをさとらずして、みんかんのうれうるところをしらざつしかば、ひさしからずしてぼうじにしものどもなり。
ちかくほんちょうをうかがうに、しょうへいのまさかど、てんぎょうのすみとも、
こうわのぎしん、へいじのしんらい、これらはおごれるこころも、たけきこともみなとりどりにこそありしかども、まじかくは、ろくはらのにゅうどう、
さきのだいじょうだいじん、
たいらのあっそんきよもりこうともうししひとのありさま、
つたえうけたまわるこそ、こころもことばもおよばれね。