コロナ波及で赤字転落も続出 本格化したホテル業界の倒産劇

インバウンドの蒸発と外出自粛で刀折れ矢尽きた。
ホテル運営会社のファーストキャビンおよび子会社4社は4月24日、
負債は合計約37億円となる模様だ。破産に伴い、直営5施設は営業を終了する。
同じくホテル運営会社のWBFホテル&リゾーツも27日、
大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同日に監督命令を受けた。
負債総額は約160億円と、コロナ関連では最大の倒産となった。
ホテル業界には日々、不穏なニュースが飛び込む。
東京商工リサーチによれば、今年2月から4月27日までの間で、宿泊業の倒産は21件を数えた。
さらに3月から4月にかけて、上場するほとんどのホテル運営会社が
業績予想の下方修正を発表するなど、まさに総崩れだ。
営業再開の見通しが立たないため、業績予想を「未定」とした企業も多く、
日銭商売であるホテルの資金繰り不安は日増しに高まる。
外出自粛が長引けば、影響はホテル業界の外へと飛び火していく。
筆頭は、ホテル運営会社から賃料を得ている不動産会社だろう。