黒川検事長“麻雀辞任”で加速する検察の「桜疑惑」徹底捜査
  日刊ゲンダイ

黒川検事長が引責辞任することで、検察は「桜疑惑」を徹底捜査せざるを得なくなったという見方が強まっている。
この先、検察は、国民の信頼を取り戻すために政界捜査に本腰を入れるとみられている。
安倍首相周辺も「桜を見る会」の捜査をスタートさせるのではないか、と恐々としているという。
タイミングを合わせたかのように、安倍首相の後援会主催の前夜祭について、
500人以上の弁護士が、公選法違反と政治資金規正法違反の疑いがあるとして
21日、安倍首相本人を東京地検に刑事告発。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。
「黒川検事長の定年延長から始まった一連の騒動は、安倍首相だけでなく検察組織も大きく傷つけた。
とうとう、検察ナンバー2の賭け麻雀疑惑まで浮上してしまった。検察の危機感は強いはずです。
国民の信頼を得るためには、政治権力に屈しない姿を国民に見せるしかない。
かつて、検察庁の表札にペンキがかけられるほど国民の信頼を失った時も、
意地を見せて、自民党の最大の実力者だった金丸信を電撃逮捕しています」