トゥサイルの豊かで華やかな麦の香りを楽しんでいたんだが
ふと、「麦のクリーム」と称されるグレンカダム15年はどうなんだろう?と思い、勝手に飲み比べ会はじめた

トゥサイル・・・ムスクメロンに桃の果汁を加えたような濃密で華やかな香り
        度数の割に飲み口は穏やか、麦芽糖のような香ばしさを伴った甘みが舌を包み込む
        余韻に現れる生姜の辛みと白桃の優しい香り

グレンカダム・・・金属的な鋭利な刺激を伴うグレープフルーツ、どこか甘い蜜のような香りも漂う
          飲んだ瞬間に立ち上がるスパイス、と同時にさらりとした軽みのある蜂蜜の甘さと香りが解れる
          スパイスが長く続く余韻、解れた蜂蜜の芳香も舌のジンジンとした感触と共に長く続く
               
『クリーム』のような濃厚さでは圧倒的にトゥサイルのほうがある、いや、『濃密さ』かもしれない
一方グレンカダムは口当たりは思いのほか軽い、『クリーム』ぽくない
しかし長く穏やかに続く余韻が『クリーム』と称される由縁なのかと思ったり思わなかったり