ウイスキーを開けるときは褌一丁で身を清め、ラベルを正面にして一礼し、いただきますという感謝の念を持っておもむろにキャップを外し、
長い年月で育まれた液体はよくぞ天使の分け前にならなかったねと労わりつつ敬いつつ、
慎重に一滴たりとも無駄にせず注がねば、それはすなわち、ウイスキーに対しての冒涜である。
水割りなど以ての外、ストレートのぐい呑しか選択肢が存在しないのである。