肉食は死なず、「東京カレンダー」の世界(日経MJ)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25856270Y8A110C1H11A00/?ap=1
高級レストランに集まった東京カレンダーの愛読者(東京都港区のテーブルナイントウキョウ)
https://www.nikkei.com/content/pic/20180121/96958A9F889DE0E7EAE7E4E0E5E2E3EAE2E3E0E2E3EA9AE3E393E2E2-DSXMZO2555497011012018H11A01-PB1-16.jpg

まさにハイスペック。20代後半にして年収は1000万円を軽く超え、
ルックスも申し分ないエリートサラリーマン。
「丸の内OL」なら六本木のクラブのVIPルームから電話1本で呼び出せる。
でも本命は別。自分に見合う女性を探して今夜も美女と西麻布のあの店へ――。
これは東京カレンダーに出てくる「港区男子」のイメージだ。
同誌の発行部数は5.5万部(公称)。出版不況の中、11月号、12月号で最高部数を更新した。
登場人物は暑苦しいほどギラギラした生活をおくるが、彼らは決してフィクションではない。

「とりあえず『泡』でいきましょうか」。
東京・港。品川プリンスホテル39階「ダイニング&バー テーブルナイントウキョウ」で
港区男子4人がテーブルを囲む。
乾杯は当然シャンパンから。「ビールが飲めない女性もいる。『泡』なら間違いない」。
丸の内の外資系金融機関に勤めるタカさん(25)はグラスを傾ける。

東カレを読み始めたのは2年前。雰囲気のいいお店は常に探している。
「単価は一人1万円ぐらい。きめたいときは一人2万円は普通」。
もちろん女性に財布は出させない。「ハナから出さない気の子はきついけど」と言いつつ
帰りのタクシー代も惜しまず出す。

港区男子にはなりたくないと言いつつ「周りにいますよ。まんま港区男子の友人とか」と笑う。
「東カレは共通言語。女性とのごはん会で話題に出て盛り上がるから」と会社でも回し読みする。