新政のNo.6 Type-S風で「美山錦」の「Type-なんちゃら」てのを飲んだ。さすがに
旨い。温故知新。而今とか花陽浴とか、プロローグから伏線からエピローグまで詳ら
かに懇切丁寧に記述するかのような作品をこの数年飲み続けてきた。疲れた。疲れ果
てた。そのあげく、あ、これだったと。想像力を刺激されるライトでドライでペール
な味わいなのだった。ぐるりと回り原点に戻る、アルケミスト的な経験をさせてもろ
たのです。
 
ときに、播州一献の愛山山廃、ってのが偶々そこにあった。これが先程の新政Type
なんちゃらを煮詰めたようなそっくりさん風の濃い風味。もしやと、天然水で割って
みた。ま、そら、全然違うブツであったわけですが、それでもなにやら仙禽かぶとむ
しに通じるライトな飲み物になったわけで、こういう飲み方もあり、でしょうなと。