外交や安全保障は、やればやるほどリアリストになるが、宗教新聞は、読めば読むほど理想論や自己満足な議論に
終わってしまう。
この記者は宗教新聞に身を置きながら外交や安全保障に関わってきたために、そのことを身に染みて理解したようだ。

「日本人は山本五十六の指摘を忘れてはならない」元・豪首相上級顧問が語る中国
牧野 愛博 , OFFICIAL COLUMNIST
朝日新聞編集委員(朝鮮半島、米朝・日米関係担当)
https://forbesjapan.com/articles/detail/33053
専門家なら誰もが知る言葉のひとつに、「外交や安全保障は、やればやるほどリアリストになる」という文句がある。
安全保障と外交の世界に平等という言葉はない。国連安全保障理事国や核拡散防止条約(NPT)体制など、全く
不平等な取り決めだが、「戦後秩序」「パワーゲーム」などの言葉の下で、受け入れなければならない。外交や
安全保障は、こうした彼我の力の差や国際関係を冷静に客観的に分析したうえで、議論しなければ、
単なる理想論や自己満足な議論に終わってしまう。かつて、戦前の日本の軍部がスローガンとして使った「神州不滅」、
社会党が展開した「非武装中立論」などもそのひとつだろう。