世の中には基地以外にも原発やゴミや廃棄物処理場、艦橋を破壊するダムや危険な工場、民意に従えば反対されるけど重要な物が沢山ある。
議員制の間接民主主義は直接的な意見集約はできないけれど、そういった負の分担を調整しつつ成立させる柔軟性がある。

もし、沖縄が一度民意で決めたことを「より直接的な民意」で後になって否定することが前例になれば、そういった柔軟性が失われ、公共のための不利益の分担が上手くできなくなると思う。
これは日本全体の問題になる。とても政府が飲めることではない。

直接的な民意を優先すれば、沖縄の代わりに基地負担を引き受けようという自治体があらわれなくなるし、県外移転が決まっても後から取り消しできることになる。
沖縄のためにもならない。

沖縄のためというなら一度決まったことは守り、移転の目標期限を主張するぐらいにした方がいいと思う。