■2013年天皇80歳誕生日会見発言要旨
『戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。
戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います』
と述べ、現行憲法を“守るべき大切なもの”と位置づける明確な擁護姿勢をみせた
また、決してGHQによって押し付けられた憲法でなく、『当時の知日派の米国人の協力』によって作成されたものとしている
ちなみにNHKは当該部分のみをカットし、一切放送しなかった

このことからも、陛下のこの言葉が、どれほど安倍政権にとって都合の悪いものだったかがわかる

先の戦争を経験し、平和を訴え続けてきた天皇と憲法改正を目指している安倍政権の考えには根本的に食い違いがある

天皇は自身の退位についても、だいぶ前から政府に打診をしてきたが「天皇は神だから生きている限り退位は出来ない」とする神社本庁周辺の神道界からの強硬な反対論に遭って苦々しく思っていた
天皇は内々の打診では事態は変わらないと見て、側近や宮内庁すら通さず直接、知り合いのマスコミに退位の意向あり、と報じるよう依頼した
その報を聞いた自民党、政府、宮内庁、神道界はあ然、呆然とした
所詮、籠の鳥として天皇を見くびっていた事を深く後悔し、天皇に翻意を迫るも頑として聞き入れなかった