>>728
君は「天皇は国民統合の象徴のようにして扱いなさいと”政府”に示してる」と書いていますね。
これを素直に読めば憲法が天皇の立場に対して政府に命令していことになります。
なのに「ルールを与えてるのは、飽くまでも国民側」というのはおかしいと言っているんです。

国民主権と立憲主義は本来は相反する概念です。
立憲主義は統治権力者のみならず国民も含めて法によって支配する仕組みです。
他方、国民主権は統治権力の基底を国民に置くという概念です。
>>703で示した高橋の説明の通り立憲主義と国民主権とは緊張関係が必要であり、
その辺の説明をするには長くなってしまうので、詳細を知りたければ
樋口の論考を読んでください。(『比較憲法』 青林書院 等)

また、君は当初”政府”と言っており、通常の認識ならば”政府”とは行政府を指す用語です。
後に”広義の政府”と言い直していますが、君がその根拠として持ち出したウィキペディアでは
”広義の政府””狭義の政府”について「アメリカやイギリスなどの英米法系の国家では広義の意味で、
ドイツや日本などの大陸法系の国家では狭義の意味で、用いられる語」とあります。
我々日本人の多くが三権の中で”政府”と認識指定のが行政府であることは上述した
日本が”狭義の政府”を用いていることからも容易に導き出せるはずです。

君が誤用したのか不見識だったのか、或いは行政府のつもりで書き込んだ後に指摘を受けて
慌ててクグって折り合いをつけたのかは分かりません。しかし、どちらにせよ間違いは間違いです。
”広義の政府””狭義の政府”が日本で共有されていないという一点だけで充分ではないですか?

長文になってしまったので簡潔にまとめます。
1 >>703にある通り、憲法は天皇に対して象徴として振る舞えと命令しています。
  政府(や立法府、司法府、公務員)に命令しているわけではありません。
2 日本では”政府”という場合、行政府を指します。”広義の政府””狭義の政府”とする概念を
  認めたとしても変わりません。(理由は君が用いたウィキペディアに書いています。)