日銀の異次元の金融緩和400兆円と言われているがそのお金は何所に行っているのか、富
裕層は除く1億人一人当たりに400万円配れるだけのお金であり、また大企業の内部留保
も400兆円でありその半分でも国民に届けば一人当たり更に200万円となり、それらが
実現しただけでも日本のインフレ率は上がると思えてならない。

ゆうちょかんぽの運用資産300兆円は以前はほとんどが国債運用だったが、今では米国債
や株比率が急激に増えていて150兆円位が海外投資に向けられ国民1人当たりの所得を1
50万円失わせている様なもので、日本のデフレ不況を進めている要因ではないだろうか。

年金資産運用のGPIF140兆円というが日銀もそうだが通貨発行権のある国がそもそも
お金を儲けようという発想がおかしいのではないか。団塊の世代に支払う年金によって国が
借金を一時膨らましたとしてそれを仮に数百年抱えていたとして何の問題があるというのだ
ろうか。緩やかな経済成長でもしていけば簡単に返せる金額に将来的にはなる計算になる。

そして5頭のクジラと呼ばれるこれらの投資先がなぜことごとく株や米国債ばかりなのか、
日本はデフレ不況なのだから日本国民に投資をし、貯金や結婚が出来る人間を増やし、国民
の購買力を上げてインフレ経済に持って行けば不況も財政も改善される。

国民にお金を流すには非正規雇用が一番の障害になっていると思う。派遣法を撤廃するに当
たって社会的混乱を抑えるためには、派遣会社の社員は派遣先の大企業に正社員として雇わ
せればスムーズに移行できるのではないだろうか。今の法律の3年経ったら正社員といって
も、代わりの非正規社員が次々に生み出されていては、結局雇い止めが横行して日本全体の
非正規率は落ちてこない。基本的に仕事は無期限契約かつ直接雇用の正社員でないと雇えな
いという昭和の頃の労働条件に戻すべきだと思う。雇用の流動化というのも労働者が主体的
に行えばよく実際正社員しか居なかった経済成長時の頃の転職率は今より高かった。

素人でさえ日本経済を良くする具体策があるのに、その真逆に行き続けるのは日本がアメリ
カに軍事占領されているからであろうから、在日米軍基地撤去、自主核武装しないと日本は
二千年の歴史に幕を降ろす事になると思う。