昭和天皇、永遠の太平を伊勢神宮に命ず

最近、発表された宮内庁編の昭和天皇実録には昭和天皇が

伊勢神宮に永遠の太平を祈願ではなく、天皇の名において命ずるという

衝撃的な祭文が見つかった。昭和天皇がいかに軍部強硬派をはじめとする

軍国主義勢力に悩まされていたかをうかがい知ることができ、平和への

強い決意を感じられます。

「サキに世界の大勢と国状の推移とに鑑み畏かれども憲法に大きな改正(あらた)めを加へて

以て国家を再建すべき礎を固めなむと図りけるに今回永く兵革の禍を絶ち在りと在る国民の

総意を基調とし愈邦家の内外を平安(やすら)からしむるべく日本国憲法凡て十一章百三条を制定(さだめ)

茲(ここ)に之を公布(しらし)める事となりぬ是を以て此由を告奉るとして宇豆の御幣帛(みてぐら)奉出

給ふ事を宇豆那ひ聞食して永遠の太平と国民の福祉とに威き神佑を弥高に蒙り奉らしめ給へと白給ふ

天皇の大命を聞食せと恐み恐みも白す」(原文宣命書き)