10.昭和天皇の新日本建設に関する詔書(抜粋)
 私が任命した政府は国民の試練と苦難とを緩和するため、あらゆる施策と運営に万全
の方法を考え実行しなければならない。
 同時に私は我が国民が難問の前に立ち上がり、当面の苦しみを克服するために、また
産業と学芸の振興のために前進することを願う。
 我が国民がその市民生活において団結し、寄り合い助け合い、寛容に許し合う気風が盛
んになれば、我が至高の伝統に恥じない真価を発揮することになるだろう。
 そのようなことは実に我が国民が人類の福祉と向上のために、絶大な貢献を為す元
になることは疑いようがない。
 1年の計は年頭にあり、私は私が信頼する国民が私とその心を一つにして、自ら奮い
たち、自ら力づけ、そうしてこの大きな事業を完成させる事を心から願う。
日本国 昭和天皇 御名御璽
昭和21年1月1日