国会議員票405、地方票405。計810票の争奪戦となる自民党総裁選。

国会議員の8割を固めた安倍陣営は、<安倍630><石破180>と票読みしている。トリプルスコアで圧勝し、石破を叩き潰すつもりだ。

しかし、安倍政権の5年間が総点検され、政策よりも安倍某の人間性が争点となったら、波乱が起きておかしくない。
逆に、ありきたりの“政策論争”になったら、石破に勝ち目はない。

安倍応援団の大新聞とテレビ局は、「総裁選は政策を戦わせるべきだ」などと、もっともらしく解説しているが、石破は絶対に挑発に乗ってはダメだ。

大手メディアは、“安倍3選”を当然視しているようだが、どこまで信用できるか。
内閣支持率は、支持と不支持が逆転し、しかも支持の理由は『他にいないから』という消極的なものだ。
“安倍1強”など、所詮永田町だけの話だ。
西日本豪雨の時、安倍が酒宴を楽しんでいたことを知って、遅ればせながら地方の党員は安倍の人間性に気づいたことだろう。
地方は見捨てられ、中央の権力者は東京で浮かれ放蕩三昧を繰り返している。
安倍の人間性の是非が争点になれば、総裁選で大波乱が起きる可能性は十分にある。

2001年の総裁選も、事前の予想では橋本龍太郎の圧勝だったが、党員票が大きく動き、小泉純一郎が勝利している。
話が噛み合わないウツケ者相手に「政策論争をしたい」などと寝言を言っていては、安倍陣営の思う壷。石破はそれだけは絶対的に避けるべきだ。